卵巣嚢腫が見つかったきっかけ

自宅で倒れて発覚した、卵巣嚢腫

卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)は、一般的には無症状と言われています。
自覚症状がないのでなかなか発見されず、たとえば婦人科検診などがきっかけで、偶然見つかることが多いんだそうです。

ただ、私の場合は検診で見つかったのではなく、自宅で倒れたことがきっかけでした。

就寝後に襲ってきた腹痛

10月8日。いつもどおりの日曜日の夜。
明日からまた1週間始まる仕事に備えて、私はちょっとだけ早めに就寝することにしました。

ちょうど一緒に住んでいる友人が風邪をひいてしまい、夜になって熱が上がってきている様子。
先に寝ている友人を起こさないように、そっと布団に入りました。

そして真夜中。
「なんだか、少しお腹が気持ち悪いな」という感じで、目が覚めました。

夜中にお腹が痛くなったり、下痢したりということはわりと日常茶飯事だったので、特に深刻には考えていませんでした。

「またお腹くだしちゃうかな…、でも便秘するよりは良いか」と思いながら、また友人を起こさないように、そっとお手洗いに行きました。

強くなる腹痛、目眩・冷や汗

お手洗いに入ってしばらくすると、猛烈にお腹が痛くなってきました。

「うーん、今回のは結構辛いな…。早く出すもの出しちゃって、楽になりたいな」と思いながら、背中を丸めながらお腹を手で押さえて、じっとしていました。

…が、さらにお腹の痛みは強くなってきます。
そして、気分も悪くなってきました。

「いやだなあ、せっかく明日は月曜日だから早く寝ようと思ったのに。吐きたくないな」

今までの経験から、最初に嘔吐、それから下痢をして楽になる、というパターンが多かったのですが、楽になるまでに2・3時間はかかってしまいます。

でも、このまま我慢しても苦しいだけ。
私はすっかり寝るのを諦めて、少しでも楽になるために、頑張って胃の中のものを吐き出すことにしました。

しかし、指を喉に突っ込んでみたりしたものの、なかなか吐くことができず。
そうこうしているうちに、ますます苦しくなり、頭から血の気が引いてスースーする感じとともに、目眩、そしてブワッと冷や汗が出てきました。

「まずい。このままだと便座に座っていられない」

自宅のお手洗いはとても狭いので、便座に座っていられない=必然的にお手洗いから出なければいけません。
そのときはドアを開けるのがやっとで、そこから廊下に倒れこんでしまいました。

こうなると、自力でお手洗いに戻るのは不可能です。
でも、なるべく廊下は汚したくありません。あとで掃除が大変です。

仕方なく、私は友人の名前を呼びました。
風邪で寝込んでいたにもかかわらず、友人はすぐに来てくれました。

倒れこんでいる私を見つけて友人が「どうしたの!!」と叫ぶのと同時に、友人が来てくれた安堵感で力が抜け、意識が遠くなりました。

激しい嘔吐と下痢

そこから先のことは、途切れ途切れにしか覚えていません。

廊下に倒れこんだ私は、猛烈な痛みで意識が朦朧としてしまい、そのまま廊下で激しい嘔吐と下痢を繰り返してしまいました。

汚したくないという私の願いもむなしく、廊下をすっかり汚してしまい、あまりの申し訳なさに、嘔吐しながら「ごめんなさい、ごめんなさい」と呟いていたことだけ、うっすら覚えています。

少しだけ楽になってきた頃、友人に「救急車を呼ぶ?」と聞かれましたが、「たかが嘔吐と下痢くらいで呼ぶなんて、とんでもない!」と私は首を振りました。

「お手洗いでできない?」とも聞かれましたが、立ち上がるどころか這うこともできず、廊下に横たわったまま「ごめんなさい、ごめんなさい」と情けなく繰り返すだけ。

廊下に倒れこんで約1時間経ってから、ようやく自力で立ち上がれるようになり、お手洗いで下痢をすることができました。
ほとんど水に近い、水様便(すいようべん)でした。

水様便が出てからは急速に痛みがなくなっていき、放心状態の中、「なにか変なもの食べたかな…。でも、同じもの食べた友人は大丈夫そう。ノロにしてはすぐ吐き気がおさまったし…。お腹でも冷えたのかな」と、ぼんやり考えていました。

左下腹部のしこりに気づく

ひどい下痢もおさまり、気づけば夜明け間近。
髪や体についてしまった汚れを落とすために、シャワーを浴びてから再び布団に入りました。

「お腹が冷えたんなら、温めたほうが良いよ」と、友人が電気あんかを持って来てくれました。

嘔吐と下痢で、すっかり平らになったお腹に電気あんかを当てようとして、「あれ?」とおかしなことに気づきました。

左下腹部に、はっきりわかる大きな“しこり”があるのです。

今までも、左下腹部に“しこり”があることは自覚していました。
ただ、私はもともと「胃下垂」、そして「便秘がち」な体質でした。
たくさん食べた後や、便秘気味のときに“しこり”がはっきりわかることが多かったので、この“しこり”は腫瘍などではなく、大便だと勝手に思い込んでいたのです。

問題は、今、さんざん吐いて下痢をして、胃も腸も空っぽのはずなのに、なぜ“しこり”があるのか。
しこりの正体が大便でないことは明らかです。

私は急に怖くなりました。

思い切って“しこり”のことを友人に言うと、「明日、絶対に婦人科の病院へ行こう」と言われました。
前々から生理痛がひどく、婦人科検診を勧められていたのですが、仕事が忙しいことを理由に延ばし延ばしにしてしまっていたのです。

ただ、このとき私自身では、嘔吐と下痢がひどく、S字結腸がある左下腹部に“しこり”が存在することから「大腸ガン」を疑っていました。

まさか卵巣に原因があるとは思っておらず、それどころかまだ「卵巣嚢腫」という病気の存在すら知りませんでした。

コメント

“卵巣嚢腫が見つかったきっかけ” への1件のフィードバック

  1. Rin

    ひなさん、こんにちわ。
    とても大変な思いをされたんですね。
    わたしの場合、まさに無自覚&無症状で、婦人科検診ではじめて卵巣嚢腫が見つかりました。
    まだ4センチということで現在は経過観察中ですが、このまま大きくなって苦しんだらと思うと怖いので、小まめに病院へ通おうと思います。

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